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3冠王者崖っ縁…G大阪 連敗で決勝T赤信号 宇佐美「情けない」

[ 2015年3月4日 05:30 ]

<城南・G大阪>城南に敗れ、厳しい表情の遠藤

ACL1次リーグF組第2戦 G大阪0―2城南

(3月3日 韓国・炭川)
 3冠王者が早くも崖っぷちに追い込まれた。3日に各地で1次リーグ第2戦が行われ、F組のG大阪は、アウェーで城南(韓国)に0―2の完敗を喫した。同組唯一の未勝利で、最下位に低迷。過去に連敗から決勝トーナメント進出を果たしたJクラブはなく、7年ぶりのアジア制覇は極めて厳しい状況となった。

 初戦の悪夢が、再び繰り返された。前半8分、ペナルティーエリアで小椋が相手FWを倒してPKを与え、先制点を献上。立ち上がりに失点し、攻勢に出た後半に追加点を奪われる展開は、先月24日の広州富力戦とまったく同じだった。

 過密日程を考慮され後半途中から出場したエース宇佐美は、怒気をにじませながら吐き捨てた。「すべてにおいて情けない。簡単に失点してダメを押される。1試合目と同じような試合をして情けない。あれくらいの相手に勝てないのも情けない」。情けないを3度も繰り返して唇をかんだ。

 長谷川監督も「前半8分に失点して、城南の戦いやすい形に持ち込まれた」と悔しさあらわ。その後、8人で守備ブロックを形成する相手堅守を最後まで崩せず「引かれた相手をどう崩していくのか」と解消されない課題に表情をゆがめた。

 10年5月に0―3で敗れた相手にリベンジを果たすどころか、同じ会場で屈辱の返り討ち。小椋は「すべてオレの責任。すみません」と肩を落としてバスに乗り込んだ。

 過去に連敗スタートからグループリーグを突破したJクラブはない。それでも、2戦未勝利からの逆転突破は、11年の名古屋、14年の広島とC大阪(1分け1敗から)が達成。10年のG大阪と12年の名古屋も、2分け発進から巻き返した。まずは次節18日、ホームでのブリラム(タイ)戦に勝利を収め、“可能性0%からの奇跡”を起こすしかない。

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