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ネイマール5戦7発!新体制後5連勝、セレソン主将がけん引

[ 2014年11月14日 05:30 ]

<ブラジル・トルコ>GKをかわすネイマール(AP)

 王国のエースがまた決めた。親善試合が12日に各地で行われ、ブラジル代表は敵地イスタンブールでトルコ代表に4―0で快勝した。主将のFWネイマール(22=バルセロナ)が2得点1アシストと活躍。4ゴールを挙げた先月14日の日本代表戦に続く2戦連続ゴールで、W杯ブラジル大会後にドゥンガ監督(51)が復帰してから5試合7得点。若き新リーダーがチームを5連勝に導いた。

 シンガポールで4ゴールと爆発した日本戦に続き、ネイマールがイスタンブールでも約5万人の大観衆を魅了した。敵地トルコのファンから湧き上がったのは、セレソンの10番を称えるチャント(応援歌)。「本当に感動した。アウェーの国、スタジアムでこんなことが起こるなんて。一生忘れないだろう」と思わぬ声援に感謝を口にした。

 「キャリア最高の状態かもしれないね」と自画自賛する好調ぶり。持ち前のスピード、技術、決定力を発揮して3ゴールに絡んだ。前半20分、MFフェルナンジーニョのロングパスを絶妙な胸トラップで受けて相手DF裏に抜け出し、GKの動きを冷静に見極めて先制ゴール。2―0の前半44分にMFオスカルとのワンツーで左サイドを抜け出してMFウィリアンの得点をアシストすると、後半15分には、今度はウィリアンとのパス交換で左サイドを突破し、ゴール右隅に流し込んだ。

 4年ぶりに復帰したドゥンガ監督の下で5戦7発。好調の要因は新指揮官から与えられた“アメとムチ”ならぬ“自由と責任”だ。責任は22歳という歴代最年少での主将就任。かつて同じ役割を務め“闘将”と呼ばれた同監督から「ブラジルの主将には、より多くの責任と威信が求められる」とピッチ内外でリーダーとしての心構えを叩き込まれた。ピッチ内で与えられたのは自由。規律と守りを重視しFWでも守備を求められるドゥンガ監督から「自由に動いて点を取ることだけに集中していい」と、チームでただ一人、攻撃に専念できる“特権”を授けられた。

 ドゥンガ監督が「ネイマールは友人たちとプレーしているようだ」と言うように、若き主将を中心に結束し、チームは5試合連続完封で5連勝。「まだ満足していない」というエースが見据えるのは、母国のW杯で惨敗した王国の完全復活だ。

 

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