本田“ガス欠”３戦連続不発…徹底マーク受けバックパス連発

パレルモ戦で競り合うＡＣミランの本田（右）

　ＨＯＮＤＡがガス欠を起こした。ＡＣミランは２日、本拠地でパレルモに０―２の完敗。３トップの右ＦＷで先発した日本代表ＦＷ本田圭佑（２８）は決定機をつくれず３試合連続無得点となった。

　まるで今年１月の加入したばかりの本田に戻ったようだった。右サイドでボールを受けても厳しいマークに苦労し、バックパスを連発。ニアのＦＷフェルナンド・トーレスに合わせた前半１６分のＦＫが唯一の見せ場だった。そして後半２３分に交代。試合後は「お疲れさま」とだけ残し、足早にスタジアムを後にした。

　開幕から全１０試合先発。全てで先発しているのはＤＦアバーテと２人しかいない。コンスタントに活躍できるＦＷとして指揮官から厚い信頼を寄せられていたが、徹底マークに加え、最近は８日間で３試合と過密日程が続いた。地元記者の中には「彼に疲れが蓄積してしまったのではないか」と見る者もいた。インザーギ監督は「たかが１、２試合で評価が変わってしまうのは良くない」と擁護したが、新たな正念場が訪れていることは間違いない。