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ユーベ ローマとの全勝対決制すも“不可解すぎる3発”で遺恨

[ 2014年10月7日 09:00 ]

決勝点を決め喜ぶユベントスDFボヌッチ(AP)

 優勝争いを左右する全勝対決が遺恨を残した。セリエA昨季1、2位の激突は退場2人、警告7枚と大荒れの展開の末、4連覇を狙うホームのユベントスが3―2でローマに逆転勝ち。開幕6連勝でリーグ新記録となるホーム22連勝を飾った。しかし、2つのPKを含むユベントスの3点がいずれも微妙なゴールとあり、ローマのFWフランチェスコ・トッティ(38)が激怒するなど後味の悪い結末となった。

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 激しい削り合いとなった首位攻防戦。ローマは0―1の前半32分にトッティが獲得したPKを自ら決め、王者の開幕からの無失点をストップ。同44分にはFWイトゥルベのゴールで勝ち越した。それでも昨季2戦2敗の宿敵に敗れ、“ローマの王子”トッティは相手の3得点に直結した判定に不満をぶちまけた。

 「もう何年も同じエピソードがあって、シーズンに影響を与えている。きょうの映像を見れば明らかだ。彼らの3ゴールは正当なものじゃない。実力があってもこれじゃ勝てない。ユーベがいる限り、僕らは今季も2位止まりだよ。彼らは別のリーグを戦うべきだ」

 ▽先制点(前半27分) MFピルロのFKがローマDFマイコンの腕に当たる。壁はペナルティーエリア内だったが、ジャンプして当たったマイコンは外に着地。一度はFKを与えるしぐさをしたロッキ主審は副審と協議してPK判定に変更。

 ▽同点弾(同48分) ペナルティーエリアぎりぎりでユベントスMFポグバがMFピャニッチに倒されPK判定。だが、映像ではポグバはピャニッチの足を飛び越えてから倒れたように見える。

 ▽決勝点(後半41分) 相手クリアをユベントスDFボヌッチが右足ボレーでスーパーゴール。しかし、MFビダルがオフサイドの位置にいた。

 ローマは昨季、優勝ラインの勝ち点85を挙げながらリーグ新の102点を稼いだユベントスの独走を許した。今夏はユベントスと争った末にベローナからイトゥルベを獲得するなど補強に成功。中田英寿がいた00~01年以来14季ぶりのスクデット(優勝)へ態勢を整え開幕を迎えていた。最初のPK判定時に、ユベントスの機嫌を取っているという意味合いでバイオリンをひくまねをして退席処分となったガルシア監督は「ユーベのペナルティーエリアは17メートル(本来は縦の長さが16.5メートル)でできている」と皮肉。地元紙ガゼッタ・デロ・スポルトは「1点目以外は正当」と分析したが、序盤戦とはいえ2強状態のセリエAで直接対決に敗れた影響は大きい。

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