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本田 代表新布陣4―3―3右FW起用も「可能性は十分ある」

[ 2014年9月3日 05:30 ]

アギーレ監督(右)と話をする本田

 札幌市内で合宿中の日本代表は2日、FW本田圭佑(28=ACミラン)ら7選手が合流し、全23選手がそろった。本格的な練習も始まり、ポジション別に分かれて行ったシュート練習では本田は右サイドからクロスを入れる役割を務め、クラブ同様に右FWでの起用が浮上。攻撃へのこだわりを見せ、ハビエル・アギーレ新監督(55)の下での定位置確保に向けて新たなスタートを切った。

【日本代表メンバー 日程】

 合宿2日目でアギーレ監督の基本構想が明らかになった。指揮官はすでに4―3―3システムの採用を明言していたが、この日、行ったサイドからのクロスを決めるシュート練習では、センターバックやセンターフォワードなどを除く各選手を左右いずれかのサイドに配置。注目の本田は右サイドに振り分けられ、クロスを上げた。トップ下を置かない見通しの基本布陣では、3トップの一角として右FWで起用される可能性が高まった。

 「(右FW)その可能性は十分ある。それが評価されて、ここに呼ばれたわけだし」と本田。この日から合流したエースはトップ下を本職と自認するが、右FWでの適性がないわけではない。

 所属するACミランでも今季から同じポジションでプレー。8月31日のラツィオとの開幕戦では先制点を挙げた。2、3点目にも絡んで攻撃のキーマンとして3―1の勝利に貢献。「(貢献できる点は)いくつかあるけど特に攻撃の部分。シンプルだけど得点に絡む仕事をしていきたい」と訴えた。クロスを上げる練習では切り返して左足で上げ、アギーレ監督から注意されるシーンも見られたが「監督は“自分も選手をやっていたので、そっち側の気持ちは分かる”と言っていた。話し合えそうな雰囲気?そうですね」と意思疎通は問題ない。最後に行われたミニゲーム以外のメニューをこなし、初日から精力的な動きを披露した。

 札幌へ向かう飛行機に乗り込む前、ACミランが移籍期限ぎりぎりにアタランタからMFボナベントゥーラを獲得したことを聞いた本田は「次々にライバルが現れますね」と不敵に笑った。それは初招集5人が含まれるアギーレジャパンでも同様だ。W杯ブラジル大会で失った信用を取り戻すためにも、まずは起用が想定される右FWで結果を出し、メキシコ人指揮官の心をつかみ取る。

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2014年9月3日のニュース