Ａマドリード“宿敵”バルサ撃破で４０季ぶり４強進出！

バルセロナに勝利し輪になって喜ぶＡマドリードイレブン

欧州ＣＬ準々決勝第２戦 Ａマドリード１―０バルセロナ

（4月9日）
　超満員５万５０００人のファンとともにＡマドリードが歴史的勝利を祝った。今季４戦４分けだったバルセロナを１―０で破り、前身の欧州チャンピオンズ杯７３～７４年以来４０季ぶりの４強進出。シメオネ監督は「偉大なライバルを倒せて本当にうれしい」と教え子と歓喜の抱擁を交わした。

　勝因は、１１年に就任した指揮官が浸透させてきた堅守速攻を序盤から仕掛けたことだった。「開始２０分は激しさ、スピード、集中力は素晴らしかった」と振り返ったように、激しく組織的なプレスでボールを奪い、速攻を仕掛けペースを握った。勢いに乗って前半５分に先制。第１戦のケガで欠場したチーム得点王のスペイン代表ＦＷジエゴ・コスタの代役で先発したＦＷアドリアンのアシストで、同代表ＭＦコケが左足で押し込んだ。相手ボール保持率が６４％に及んでも堅守速攻のスタイルは崩れず、シュート数は１４対１１で上回った。

　クラブ年収は約１億２０００万ユーロ（約１７０億円）で相手の約５分の１。資金力と個の能力差を組織力と団結力で埋めた。「良いチームが勝つとは限らない。競り合うチームが勝つのだ」という指揮官の下で復活した古豪が欧州初制覇に挑む。