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南野 大阪ダービー“燃える”苦い記憶払しょくを誓う!

[ 2014年4月11日 05:30 ]

代表候補合宿の疲れも見せずに大阪ダービーへ意気込むC大阪の南野

 2年ぶりの大阪ダービーは12日午後2時にヤンマースタジアム長居でキックオフとなる。ホームのC大阪は10日、決戦に向け大阪市此花区で調整した。日本代表候補合宿に参加したFW南野拓実(19)も合流し、即フルメニューを消化。下部組織出身のストライカーはダービーへの強い思いをのぞかせ、2年前の苦い記憶の払しょくを誓った。

 ザックジャパンのジョーカー候補が2年ぶりの大一番に照準を合わせた。前日まで日本代表候補の3日間の合宿に参加していた南野が、チーム練習に合流。フルメニューを消化し、紅白戦では主力組の左MFに入った。

 「ずっと小さい頃から大阪ダービーは見てきた。モチベーションはいつも通りだけど、特別な気持ちはあります」。中学年代からC大阪の下部組織で育った19歳はG大阪戦への思いを口にした。

 成長を見せつける格好の舞台だ。高校3年だった12年に、2種登録選手としてシーズン終盤にプロデビュー。リーグ戦後の天皇杯4回戦・清水戦(12月15日)で鮮やかなプロ初得点を決め、日本サッカー界にその存在を知らしめた。

 そして迎えた準々決勝がG大阪戦(12月23日、長居)だった。相手は初のJ2降格に気落ちし、天皇杯も苦しみながら勝ち抜いていた。勢いの差は明らかだったが、結果は延長戦の末1―2で敗戦。試合自体も支配され、点差以上の完敗だった。南野もスタメンで起用されながら、シュートはゼロ。何のインパクトも残せず99分プレーしてピッチを後にした。「今野選手、遠藤選手、明神選手にチンチンにされた(ほんろうされた)。経験の差を感じました」。

 その苦い記憶を振り払うための条件はそろった。19歳にして代表候補に選ばれ、合宿でも結果を残してザッケローニ監督に猛烈アピール。2年前の勢いを保ったまま、プロの場数を踏んでさらなる進化を遂げた。「代表でいい経験をしたので、それを生かせるようにしたい。ホームなんで絶対に結果を残したい」と意気込む背番号13がダービー新時代の象徴となる。

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2014年4月11日のニュース