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監督解任の大宮 HPで異例説明「チームの一体感保てなくなった」

[ 2013年8月13日 15:40 ]

解任された大宮のベルデニック前監督=7月撮影

 8月11日にベルデニック前監督(64)の解任を発表したJ1大宮が13日、突然の解任劇に至った経緯を説明する異例の声明文を公式サイトに発表した。

 「大宮アルディージャを支えてくださる皆様へ」と題した声明文は、鈴木茂社長からの報告という形で書かれており、まずは「ベルデニック監督は昨シーズンの厳しい時期に監督を受けて頂き、昨シーズンから今シーズンにかけ21戦負けなしというJ1記録を達成するなど、大宮アルディージャに貢献して頂き非常に感謝しております」と感謝。「しかしながらチームとして今シーズンの目標を達成するため、大変苦しい決断となりましたが、今回、監督を交代することといたしました」とし、今のままでは、今季目標の勝ち点53以上を達成するのが難しいと判断した、としている。

 日本代表のコンフェデ杯出場によるJ1リーグ中断が明けた後の大宮の成績は1勝1分け5敗の勝ち点4で、声明文では「このペースで残り14試合を戦った場合の獲得勝点は8になる可能性があります」とし、その原因には失点の多さや選手の怪我があるとする一方で、「チーム内の一体感が保てなくなりつつある事が大きな問題と考えました」とチーム内に不協和音があったことを暗に認める文章となっている。

 今季は前半戦を首位で折り返したが、昨季まではJ1残留争いの常連だった大宮。4位で監督を解任することは異例だが、このような声明文の発表も極めて異例。それでも「皆様方には何卒ご理解いただけますようお願いいたします」とし、事態の鎮静化を図っている。

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2013年8月13日のニュース