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レ・コン・ビン、ほろ苦デビュー 左MFで先発も弟分に無得点

[ 2013年8月13日 14:29 ]

<札幌・札幌U―18>飛び上がりながらボールをキープするビン(右)

 札幌の新外国人、ベトナム代表FWレ・コン・ビン(27)が12日、札幌U―18との練習試合(札幌・宮の沢)で実戦デビューした。左MFで先発して後半からはトップ下に入ったが無得点。チームも弟分に敗れたとあって「練習でやってきたことを出せなくて悔しい」と唇をかんだ。

 前半21分には左サイドからフリーで走り込み、絶好のパスも届いた。右足で狙いすましたが相手GKに好セーブされて「入ってほしかった。残念です」。同16分もドリブル突破で攻め上がったが得点につながらず、アピールとはいかなかった。

 左サイドバックのDF松本は「本人のやりたいようにやらせようと思っていたけど、言葉の壁も多少あった」と話すなど周囲との呼吸も合わなかった。まだチームに合流して6日目。陽気な性格でチームメートと接しているが、細かい約束事を理解するまでにはまだ日が浅く、前半は動きが合わないシーンも目立った。それでもトップ下に入った後半は卓越した技術でチャンスメーク。ビンは「後半は良かった。日が立てばもっと良くなると思う」と前を向いた。

 プレーオフ圏(6位)を狙うためにも、ベトナムの英雄の力は欠かせない。財前監督は「今のままでは厳しい。早く慣れてほしい」と話した。ほろ苦デビューも、現状の課題は把握できた。それが何よりの収穫だった。

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2013年8月13日のニュース