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本田、強行先発 アジア無敗トリオでW杯決める!

[ 2013年5月28日 06:00 ]

体幹トレーニングで汗を流す(前列右から)清武、香川、ハーフナーら日本代表イレブン

日本代表合宿2日目

(5月27日)
 5大会連続のW杯出場を懸けたW杯アジア最終予選オーストラリア戦(6月4日、埼玉)に向けて合宿中の日本代表は27日、豊田市内で練習を行った。アルベルト・ザッケローニ監督(60)が、オーストラリア戦前日に合流するMF本田圭佑(26=CSKAモスクワ)を強行出場させる計画を持っていることが判明。MF香川真司(24=マンチェスターU)、DF長友佑都(26=インテル・ミラノ)を含めた3人がそろって出場すればアジアでは無敗。“ビッグ3”の共演でブラジル切符をつかむ。

 やはりザッケローニ監督の本田に対する期待は大きかった。本田は6月1日にアンジ・マハチカラとのロシア杯決勝を控えるため、合流はオーストラリア戦前日の3日の予定。それでも本田を初めてホームでのW杯出場が決定する大一番で、先発起用する方針を固めているという。

 もちろん、条件はある。本田のコンディションだ。本田は12日のロコモティフ・モスクワ戦で右太腿を負傷し、18日のクバン・クラスノダール戦、26日のリーグ最終戦のロストフ戦をともに欠場。復帰に向け現在はリハビリ中だ。それでもザッケローニ監督も「完治に向かっていることは知っている」との情報を得ており、復帰が濃厚な1日のロシア杯に出場できればオーストラリア戦も攻撃陣のタクトを本田に託す考えだ。

 本田が出場となれば、香川、長友の代表三本柱が2月6日のラトビア戦以来のそろい踏み。ザックジャパンは過去アジア勢に3敗を喫しているが、三本柱がそろった試合では8試合6勝2分けと過去負けなし。左ボランチの遠藤も含め、長友、本田、香川が絡んだ左サイドからの攻撃でこれまで多くの得点が生まれておりザックジャパンの最大の武器となっている。

 1―2で敗れた3月26日のヨルダン戦を負傷欠場した長友も左膝が完治し「そこに立てないふがいなさと歯がゆさを感じている。次のオーストラリア戦はチーム一丸となって(W杯出場を)決めたい。強い気持ちを持って臨みたい」と早くも戦闘モード全開。香川も「クラブと代表は別物。気持ちを切り替え調整したい」と静かに闘志を燃やしている。

 1―1のドローで終わった昨年6月12日アウェーのオーストラリア戦は前日にラグビーの試合が行われた影響で荒れたピッチに日本が得意とするパスサッカーが分断された。だが今回は整備されたホーム。日本が世界に誇るトリオが、オーストラリアの右サイドを制圧して日本中を歓喜に包み込む。

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