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香川 活動休止中“古巣”&ザックジャパンの窮地を救う!

[ 2013年3月22日 06:00 ]

カナダ戦に向け調整する香川(手前)

親善試合 日本―カナダ

(3月22日 ドーハ)
 日本代表は22日(日本時間23日未明)、ハリファ競技場でカナダ代表と親善試合を行う。5大会連続のW杯出場決定の可能性がある26日のヨルダン戦(アンマン)前最後のテストマッチに、MF香川真司(24=マンチェスターU)は先発が濃厚だ。臨戦前に、高校時代に所属したクラブチーム「FCみやぎバルセロナ」のユースが部員不足により昨季限りで活動を休止したことが判明。近い将来の活動再開を目指す“古巣”に活力を与えるためにも、最高のパフォーマンスを見せる。
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 ハッスルしていた。冒頭15分のみ公開されたカナダ戦に向けた21日の公式練習。香川はウオームアップを兼ねた球回しで、スライディングを連発してボールに食らいついた。故障で招集を見送られた本田の不在を受け、トップ下での先発が予想されるが、左MFの可能性も残されており、ポジションは流動的。「どの位置でも、それぞれの個性を生かしながら、自分も生かしてもらうことを考えたい。トップ、2列目、ボランチが連動することが大事」とイメージを膨らませた。

 FIFAランク68位の北米の雄との一戦は、勝てば無条件で5大会連続W杯出場が決まるヨルダン戦前の最後のテストマッチ。重要な位置づけとなるが、香川には個人的な発奮材料もある。中学時代から高校2年まで所属したFCみやぎバルセロナのユースチームが、人数不足により昨季限りで活動を休止。ジュニアユースは活動を続けており、ユースも近い将来の活動再開を目指すが、そのためには人材の確保が不可欠だ。香川の同期生でもある佐々木俊輔コーチは「真司が活躍してくれればチームの活性化につながり人も集まると思います」と期待する。

 FCみやぎバルセロナは香川にとって思い入れの強いクラブで、東日本大震災後には真っ先に佐々木コーチに連絡を入れ、チームの被害状況を確認。飲料メーカーのCM出演の際には当時のチームメートをエキストラに指名するなど仲間との親交は現在も続いている。それだけに“古巣”の再起を願う気持ちは強い。

 日本代表は本田、長友の大黒柱2人を故障で欠く非常事態。香川は「出られない人の分もチーム一丸でやりたい。まずは目の前の試合を勝ち切ることが大事」と必勝を期した。世界的ビッグクラブで磨きをかけた技術と精神力で、FCみやぎバルセロナとザックジャパンを窮地から救う。

 ▽FCみやぎバルセロナ 宮城県仙台市を本拠地として活動するサッカークラブ。98年にジュニアユースチームとして発足し、01年にユース、11年に女子が発足。主なOBにマンチェスターUの香川真司、大分のGK丹野研太(26)、J2徳島のMF青山隼(25)、鹿島のDF鈴木隆雅(19)らがいる。スペインの強豪FCバルセロナとは無関係。

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