×

エジプト、サッカー場暴動で21人に死刑判決

[ 2013年1月26日 18:19 ]

 昨年2月、エジプト北部ポートサイドのサッカー場で観客の間で衝突が起き74人が死亡した暴動事件で、地元の裁判所は26日、殺人罪などに問われた観客21人に死刑判決を言い渡した。

 死刑判決を受けた21人の家族や支援者が、被告らが入るポートサイドの刑務所などに詰め掛け、警官隊と衝突。AP通信によると、計27人が死亡した。国営テレビによると、死者には警官2人、軍兵士1人が含まれている。一方、犠牲者の遺族や多数の支援者が判決を歓迎した。

 中東通信によると、事件では警備を怠った罪に問われた9人の警官を含め70人以上が起訴された。裁判所は残る被告について審理を継続する方針。死刑判決を受けた21人のうち、6人は逃走中という。

 暴動は昨年2月1日夜、地元チームが首都カイロの強豪チームを破った試合後に発生。警官が現場にいながら多数の犠牲者が出る惨事になったことから、国の治安責任を負う当時の軍政に批判が集まった。(共同)

続きを表示

2013年1月26日のニュース