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山岸同点弾!寿人2発!広島、逆転でアジア王者を撃破!

[ 2012年12月12日 18:24 ]

<蔚山―広島>前半、山岸(16)が同点ゴールを決める。GK金永光

 サッカーのトヨタ・クラブワールドカップ(W杯)にJ1王者として開催国枠で初出場の広島は12日、豊田スタジアムでアジア王者の蔚山(韓国)との5位決定戦に臨み、3―2で逆転勝ちした。

 “日韓戦”に闘志を燃やす広島。アルアハリ(エジプト)に敗れた9日の準々決勝で開始早々に左頬に裂傷を負い、負傷交代したGK西川もスタメンに名を連ねた。

 前半は広島ボールでキックオフ。立ち上がりから積極的に前に出る蔚山。開始1分、右サイドからイ・ヨンがゴール前にクロスを放り込むが、GK西川が難なくキャッチ。2分には、コ・ソルギがエリア外から強烈なミドルシュートも、ゴール左へそれる。さらに7分、前線へのロングフィードをキム・シンウクがヘッドで落とし、走りこんだラフィーニャが右足で狙うも枠を外した。

 ペースをつかめない広島は前半8分、高萩がミドルシュートを放つがGKキム・ヨングァンにキャッチされる。同14分には佐藤のポストプレーからボールを受けた高萩が左足で狙うが、シュートはゴール右に外れる。

 流れを取り戻せない広島は前半17分、まさかの失点。蔚山のロングフィードからのボールを水本がバックパス。このボールが、前に出てきたGK西川の横をすり抜け、ゴールへと転がっていった。痛恨のオウンゴールで先制点を許した。

 広島の逆襲は前半35分。右サイドで得たFKを森崎浩がゴール前に送る。このボールに佐藤がタイミングよくDFの裏を抜けヘディングシュート。GKキム・ヨングァンが必死に弾いたボールに山岸が詰め、同点に追いついた。

 しかし、その後もゲームの主導権は蔚山。前半終了間際、広島はゴール前で連続攻撃を受ける苦しい展開。それでも何とかしのぎ、1-1の同点のまま、前半を終えた。

 後半開始直後、最初に決定機をつくったのは蔚山。1分、右サイドからのクロスにゴール前でキム・シンウクが頭で合わせる。危ない場面だったがGK西川がキャッチ。同9分には右FKからゴール前に走りこんだイ・グノが強烈なヘディングシュートを放つが、これもGK西川が好セーブでゴールを守った。

 耐える広島は、数少ないチャンスをものにする。後半11分、左サイドから山岸がゴール前に入れたボールに、佐藤が走り込む。佐藤はDFにマークされながら、左足ワンタッチでゴール右に流し込み勝ち越しゴール。イレブンが佐藤のもとに集まり、しこを踏み、突っ張りの動きを披露。歓喜の“相撲パフォーマンス”でスタジアムを盛り上げた。

 さらに広島は後半27分、スルーパスを受けた高萩が突破を図るが、相手DFがブロック。しかし、こぼれ球を奪い、ゴール前で待ち構える佐藤にパス。フリーの佐藤が冷静に蹴り込み、3点目を奪った。

 広島は後半ロスタイム、左FKを直接決められ1点差に詰め寄られたが、このプレーで試合終了のホイッスル。3-2と1点差で逃げ切り、アジア王者・蔚山を下した。

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