なでしこＤＭ詐欺　架空ＮＰＯから「１１万円お茶会」お誘い

　サッカー女子日本代表「なでしこジャパン」のメンバーが参加するイベント開催をうたい、参加費１１万円で勧誘するダイレクトメール（ＤＭ）が福岡市の２人の男性に届いていたことが１２日、分かった。

　差出人は架空のＮＰＯ法人。詐欺の疑いが強いとして福岡県警博多署は注意を呼び掛けたほか、日本サッカー協会も気をつけるよう促している。

　不審なＤＭを受け取ったのは福岡市博多区に住む６０代の男性。１０日に届いたもので、相談を受けた友人が１２日に博多署に通報した。また、別の男性にもやはり１０日ごろ郵送されたという。この男性は共同通信の取材に「消印は７日付で、静岡で投函（とうかん）されたものだった。送られてくる心当たりはない」と話した。

　１０日未明に主将・沢穂希（３３）がアジア人初の国際サッカー連盟の女子世界年間最優秀選手に選出されたこととは関係ないとみられる。

　同署によると、差出人は実在しない静岡市のＮＰＯ法人「なでしこＪＡＰＡＮ　ＷＯＷ」。消印は不鮮明で投函場所は不明だ。