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CL初勝利も香川不満…ボランチ途中出場でシュート0

[ 2011年11月3日 06:00 ]

<ドルトムント・オリンピアコス>後半、攻め込む香川

欧州CL・F組 ドルトムント1―0オリンピアコス

(11月1日)
 欧州CLは1日に各地で8試合が行われ、ドルトムントはホームでオリンピアコスに1―0で辛勝。今大会初勝利を挙げ、勝ち点を4としF組3位に浮上した。日本代表MF香川真司(22)は後半21分から出場。本来のトップ下ではなくボランチでプレーした。守備に追われ、攻撃で見せ場はつくれなかったが、1次リーグ突破に望みをつなぐ白星に貢献した。バルセロナとACミランは決勝トーナメント進出を決めた。

 香川にとって、念願の欧州CL初勝利の味はホロ苦かった。システムは従来の4―2―3―1ではなく、守備的な4―3―3。試合前の練習で、ベンチスタートを告げられた。出番は後半21分。ポジションは、右のボランチだった。何度か攻め上がり、ペナルティーエリア内に進入する場面もあったが、ゴールには絡めなかった。シュートも0本に終わった。

 「システムが守備的だったので、早い時間に点が取れたことが良かったというか、それ以降は面白みのないゲームになっちゃったかなと。ホームではらしくないゲームだったかな」。

 試合後、香川の顔に笑みはなかった。今までシステム変更はあっても戦術の根本が変わることはなかった。4―3―3で、しかも前線の両サイドが守備に下がる布陣はほぼぶっつけ本番。途中出場は負傷明けだった昨季最終戦フランクフルト戦以来だった。「自分の状態も良かったし、ホームだったのでチャレンジするのかと思ったけど。珍しく守備的で…。びっくりしました」。戸惑いは隠せなかった。

 とはいえ、勝ち点3を得たことで1次リーグ突破の夢はつながった。「本当に泥臭い勝利で僕らに似合わない勝ち方だったと思う。でも勝っていくしかない。(途中出場は)もちろん悔しい。今はいい状態にあるので、あとは結果ですね」。10月29日のリーグ戦シュツットガルト戦で同点弾をアシストし、上昇気流には乗った。5日の同ボルフスブルク戦を経て日本代表に合流する若きエースは気持ちを切り替え、前を向いた。

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2011年11月3日のニュース