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長友 右肩脱臼で離脱…W杯3次予選にも黄信号

[ 2011年8月1日 06:00 ]

セルティックとの親善試合で、右肩を負傷したインテル・ミラノの長友(55)

ダブリン・スーパーカップ インテル・ミラノ2-0セルティック

(7月30日 ダブリン)
 日本代表DF長友佑都(24=インテル・ミラノ)がW杯アジア3次予選初戦の北朝鮮戦(9月2日、ホーム)、第2戦のウズベキスタン戦(同6日、アウェー)を欠場する可能性が出てきた。30日に行われたプレシーズンマッチ・セルティック戦の前半7分に、右肩を強打して負傷交代。右肩脱臼と診断され、長期離脱は避けられない状況となった。

 アクシデントが起きたのは前半7分だった。左MFで先発した長友が、相手MFスコットとの空中での競り合いで右肩を強打した。もん絶しながら倒れ込み、そのままピッチ外へ。プレーに戻ることはできずに、担架で屋内に運ばれた。その後、スタジアム近くのダブリン市内の病院に直行。医療スタッフは「腕が後ろ側に不自然な動きをしてしまい、脱臼を引き起こした」と説明した。

 右肩脱臼は過去にも経験し、長期離脱を強いられている。FC東京時代の09年10月25日の練習中に負傷し、復帰は同年11月28日の神戸戦。実戦に戻るまで1カ月以上を要した上、神戸戦では接触プレーを減らすためにMFで起用された。6日に北京で行われるイタリア・スーパー杯ACミラン戦の欠場が決定し、リーグ開幕戦レッチェ戦(27か28日)の出場も厳しい状況。日本代表のアジア3次予選の第1、2戦(9月2日北朝鮮戦、同6日ウズベキスタン戦)にも黄信号がともった。

 長友はザッケローニ監督就任後の国際Aマッチ全12試合に出場。本職の左サイドバックだけでなく、新システム3―4―3では左MFとして起用され、攻守の鍵を握る存在だ。日本協会の原技術委員長は「長友がダメかもしれないので、10日の(親善試合)韓国戦(札幌)で他の選手を試すしかない」と厳しい表情を浮かべた。組み合わせ決定直前に起きた不測の事態。5大会連続のW杯出場を目指すザックジャパンに思わぬ逆風が吹いた。

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2011年8月1日のニュース