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「前田選手を見習え」元プロ野球選手の父に厳命された高木Jr

[ 2011年6月17日 12:32 ]

前田遼一に学べ!父・豊氏のアドバイスで得点量産を期す高木(右)

 J1清水のFW高木俊幸(20)が、磐田の日本代表FW前田遼一(29)のシュートを手本にJ1初ゴールを決める。16日の山形戦後、元プロ野球選手の父・豊氏(52)から「前田選手を見習え」と厳命された。18日の浦和戦(埼玉)は確実性を求め、今度こそゴールネットを揺らす。

 尊敬する父から、またも高木にアドバイスが送られた。清水に移籍後初めてアウスタでスタンド観戦した父・豊氏と、オランダ1部リーグ・ユトレヒトに移籍することが確実になった弟の善朗(J2東京V)そして母と山形戦後、静岡市内のステーキ店で、家族水入らずで食事をした。豊氏が大洋時代にキャンプで通った店内でも、サッカー談議に花が咲いたという。

 野球、サッカーと世界は違うものの、同じプロスポーツ選手として豊氏のアドバイスは参考になることが多い。山形戦は今季最多タイのシュート6本は決定的なものもあり「ゴールに近づいているな」と褒められたが、J1で7試合に出場し、1試合平均3本以上となる22本のシュートが不発に終わっていることに、「磐田の前田選手を見てみろ」と具体名を挙げ、研究することを課した。

 「山形戦はキックフェイントや切り返しを入れて、ゴールに近づけたが、それでもまだ足りなかった」と高木。遠めからのミドルシュートは武器だが、出場数が増えることに比例して、相手のマークも厳しくなる。そのため「父は前田選手の相手が近づいてくるまで打たないことを見習えと言っていた」。それにはキープ力が必要になってくるが、“タメ”は精神的な余裕を生み、相手DFにブロックされない絶妙な距離感も出る。父が現役時代、得意とした盗塁のように、相手との駆け引きも大事な要素だ。

 初めてのアウェー・浦和戦。「東京V時代はなかなか多くの観衆の前でプレーできなかった。ゴールで(相手サポーターを)黙らせるのが一番気持ちいいんでしょうね」。父譲りの肝っ玉で、高木は今度こそJ1初ゴールを奪ってみせる。

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2011年6月17日のニュース