×

長友初タイトルに王手!指揮官ビックリ「“こん睡状態”だったのに」

[ 2011年5月13日 06:00 ]

<インテル・ローマ>ペロッタ(右)と競り合う長友

 インテル・ミラノの日本代表DF長友佑都(24)が初タイトル獲得に王手をかけた。11日にホームで行われたイタリア杯準決勝第2戦のローマ戦に、インフルエンザからの病み上がりながら先発フル出場。守備でピンチを防ぐなど1―1の引き分けに貢献し、チームは2戦合計2―1で2年連続の決勝進出を果たした。連覇を懸けた29日の決勝戦(ローマ)はパレルモと対戦する。

 名門インテルの一員として、決勝進出だけでは満足できなかった。イタリア移籍1年目で初タイトルまであと1勝。笑顔で会見場に現れた長友は、決勝戦について聞かれると表情を引き締め「優勝しか考えていないし、優勝を求められている。ビッグクラブにいる以上は優勝しなければならない」とV宣言した。

 「専念した」という守備でチームの危機を救った。1点リードの後半29分に決定的なスルーパスをカット。4分後には右サイドからの折り返しを中央でクリアした。同39分に1点を返されたが、長友の危機察知能力が2戦合計2―1で逃げ切る原動力になった。

 インフルエンザに打ち勝った。8日のフィオレンティーナ戦を体調不良で欠場。「38度を超える熱が出て、おう吐と下痢がひどかった。(体重が)2キロぐらい減った」。練習を2日間休み、合流は試合前日だったが、フル出場で病み上がりとは思えぬ運動量を見せつけた。レオナルド監督からは「長友は回復して最高のプレーをした。3日間も“こん睡状態”だったのに」とジョークを交えて鉄人ぶりを称えられた。

 病欠した1試合を除き、公式戦ここ8試合中7試合にフル出場と世界最高峰のクラブで不動の左サイドバックに定着。「スタメンで使ってくれて信頼を感じる。監督のために勝ちたい」。レオナルド監督にお礼の胴上げをプレゼントするためにも、29日の決勝戦では全力でパレルモ封じにかかる。

続きを表示

2011年5月13日のニュース