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“被災地の練習場確保を”小笠原が協会に直談判

[ 2011年5月6日 06:00 ]

<鹿島・小笠原満男選手復興祈念サッカー交流会>母校、大船渡高の交流試合を視察した小笠原は、高校時代のユニホームにサインし、先輩でもある今野監督(右)と記念撮影する 

 鹿島のMF小笠原満男(32)が5日、日本サッカー協会の小倉会長、Jリーグの大東チェアマンに東北サッカー復興に向けた協力を直談判する考えを明かした。

 被災地ではグラウンドが仮設住宅や自衛隊の待機場所となり、練習場が確保できていないため「グラウンドをつくることは個人でどうこうできるレベルではない。サッカー協会やJリーグに協力してもらえないか、直接、話をしたい」と語った。盛岡市内で3~5日に開催した「復興祈念サッカー交流会」で実施した指導者アンケートを基にリポートをまとめる予定で「みんながサッカーを必要としているわけではないことは分かっているが、サッカー選手としてサッカー界の復興のことを考えていきたい」と前を向いた。

 ≪母校の試合試合視察≫復興祈念サッカー交流会最終日の5日、小笠原は母校の大船渡高と盛岡商高の練習試合を視察した。ハーフタイムには前半を終えて0―6と大量リードを許した母校の選手に「失点してからの気持ちが大事。大船渡の町の人も下を向いていない」とアドバイス。部室に保管されている自身が現役時代に着ていたユニホームにサインして「自分も一緒に戦うので頑張ろう」と被災した後輩にエールを送った。

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2011年5月6日のニュース