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関口 楽天の嶋と約束!東北に元気届ける

[ 2011年4月29日 06:00 ]

軽快な動きを見せる仙台の関口(中)

 仙台の“元気印”が復調をアピールした。楽天の本拠Kスタの隣にある仙台市陸上競技場で行われた最終調整。急性胃腸炎のため26日の練習を休み、27日も一部別メニュー調整したMF関口は、ミニゲームなど約2時間のフルメニューを消化した上に居残りの自主トレも行った。仙台の看板選手であり、ムードメーカーでもある背番号11は「体調は良くなってきた。ホーム開幕をみんな待っていたと思うし、選手も待っていた。勝つために頑張りたい」と意気込みを語った。

 楽天と同じ日にホーム開幕戦を迎える。関口は楽天の嶋とメールで「29日はお互い負けられないね」と白星スタートを誓いあった。嶋とは2年前のイベント出演をきっかけに仲良くなりオフに食事に行く間柄。12日の開幕戦(対ロッテ)で嶋が3ランを放った活躍に刺激を受け、その日の夜には祝福の電話をかけた。今回の地元初陣に向けてもメールでエールを交換。「ゴールを決めたらヒーローになれるね」という嶋からの言葉に対し、関口は「今度はランニングホームランを打ってください」と返答した。すると嶋は「三塁で肉離れになっちゃうよ」とジョークで返してきたという。

 宮城県では29日を「震災復興キックオフデー」と位置づけている。Jリーグとプロ野球が震災後初めて開催されるだけでなく、仙台市地下鉄、東北新幹線が全線で運転を再開する予定だ。仙台を本拠地にする2チームが白星で飾れば、復興に向けて明るい材料となる。「(ともに勝って)東北の皆さんに喜んでもらいたい」。元気を取り戻した関口が浦和を破って、地元の仙台、宮城に元気を届ける。

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2011年4月29日のニュース