×

国際ユース大会 活性化願い日程通り開幕

[ 2011年3月18日 18:59 ]

 東日本大震災の影響でスポーツのイベントが相次いで中止となる中、サッカーのサニックス杯国際ユース大会が18日、福岡県宗像市で日程通り開幕した。震災の影響でU―16(16歳以下)の日本代表とニュージーランド代表などが不参加となったが、代替チームを加えて当初の予定通りの16チームで実施された。

 家族や知り合いに被災者を抱え、悩みながらも前向きな姿勢で出場を決めたチームもあった。主催のサニックススポーツ振興財団の宗政伸一理事長は「相当話し合った。子どもたちの育成のためにやってきたので開催するしかないと思った。いい意味で活性化につながれば」と経緯を説明した。開会式では参加者が犠牲者に黙とうをささげた。

 J1柏ユースの下平隆宏監督は青森県の実家が影響を受けた。さらに関東の多くのチームが計画停電や燃料不足の影響で遠征などを中止しているが、「下を向いていても変わらない。選手はサッカーをしているときが一番いい顔をする」と前を向いた。

 16年前の阪神大震災を経験した滝川二高(兵庫)の栫裕保監督は「何でも自粛はよくない。周りが元気を見せてくれたから神戸も頑張れた」と激励。海外から唯一の出場となったトルロカレッジ(イングランド)は選手が喪章をつけてプレーし、クリストファー・コーチは「これが復興の第一歩となれば」と話した。

続きを表示

2011年3月18日のニュース