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“負け知らず”俊輔 王者撃破の「切り札」だ!

[ 2011年3月5日 06:00 ]

シュート練習をこなす中村

 横浜は左太腿裏に負傷を抱えるMF中村俊輔(32)がメンバー入り。スーパーサブとして昨季王者の名古屋撃破を狙う。

 前日練習。8対8のミニゲームでフリーマンとして軽快な動きを見せた中村は、他の遠征メンバーが次々にピッチを後にする中、GK榎本を相手に居残りでシュート練習を続けた。右太腿裏に故障を抱え、本人も「まあ頭はないと思うよ」とベンチスタートを予測するが、何とか出場できる状態までこぎ着けた。

 2月22日の練習中に左太腿裏を負傷。全治3~4週間と診断され開幕絶望とされた。だが、欧州ビッグクラブも導入するテカール社製の高周波治療器による治療もあって驚異的な回復を見せ、2月28日にはスパイクを履いてのランニングを再開。この日は負傷後封印していた左足でのシュートを解禁した。

 名古屋は昨季34試合中22試合が1点差ゲーム。中沢、栗原を中心に鉄壁な守備を誇る横浜だけに、今回も僅差のゲームが予想される。そこで期待されるのが、スーパーサブ中村の左足だ。今季はヘディングの強い谷口が加わり、セットプレーでのターゲットが昨季より増えた。正確無比なクロスを持つ中村にとっては大きなプラス材料だ。

 今季プロ15年目。実は開幕戦とは相性が良い。レジーナに移籍した02年以降、登録上の問題で2試合目からの出場となった昨季も含めれば6勝3分けと不敗を誇っている。今季は新主将にも就任し、精神的支柱としてチームに不可欠な存在となった。中村がまずはベンチから戦況をうかがい、スーパーサブとして名古屋を撃破する。

 ▼横浜・木村和司監督 チャンピオンチームに勝てば自信になる。ワシのイメージどおりいけばなあ。昨年より楽しみ。

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2011年3月5日のニュース