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おとり取材に引っかかったFIFA理事 W杯招致で金銭要求

[ 2010年10月17日 12:48 ]

 17日付の英紙サンデー・タイムズ(電子版)は、サッカーの2018年と22年のワールドカップ(W杯)招致で国際サッカー連盟(FIFA)理事会メンバー2人が、招致を目指す米国のロビイストを装った同紙記者に、投票の見返りに多額の金銭を要求したと報じた。

 同紙によると、アダム理事(ナイジェリア)は個人的計画のために50万ポンド(約6500万円)を要求し、うち半分は前金での支払いを求めた。同紙は隠し撮りした映像や音声も公開。米国が18年招致から撤退する前の9月にカイロで面談した際、同理事は18年招致で米国への投票を保証した。

 テマリイ副会長(タヒチ)はスポーツ学校への融資として150万ポンド(約1億9500万円)を求めた。同副会長は他の二つの招致国の支援者からもオファーを受けたことを明かした。

 2人の行為はFIFA規定違反で、同紙は開催地決定までの過程の正当性に疑問を投げ掛けた。AP通信によると、FIFAは17日に「この件について情報収集をしている」との声明を出した。日本が22年に立候補している両大会の開催地は12月2日のFIFA理事会で決まる。(共同)

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2010年10月17日のニュース