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名古屋 初Vへ独走態勢 指揮官は「数字がどれだけあっても…」

[ 2010年10月15日 17:49 ]

2位に勝ち点9差をつけて首位を走るJ1名古屋のストイコビッチ監督

 J1は残り10試合を切り、優勝争いは激しさを増す。2位に勝ち点9差をつけて首位を走る名古屋は、念願のリーグ初制覇へ加速できるか。

 名古屋がこのままリードを保てば、11月下旬の優勝決定も見えてくる。だが、1シーズン制になった2005年以降で、最終節を待たずに優勝が決まった例はない。名古屋はW杯南アフリカ大会による中断後、13試合で10勝2分け1敗と勝ち点を荒稼ぎしているが、チームを率いて3シーズン目のストイコビッチ監督は冷静だ。「まだ優勝が決まったわけではない。数字(勝ち点)がどれだけあってもやることは変わらない」と浮かれる様子はない。
 快進撃の要因は成熟してきた戦術にある。中盤では今季加入のダニルソンがチームになじみ、生え抜きの中村と絡んで躍動。攻守の連係がスムーズになった。2日の仙台戦は闘莉王ら代表勢が不在ながら、2―1で逆転勝ち。仙台の手倉森監督は「(前回対戦した)5月は、まだ前の5人と後ろの5人がバラバラだった。今は連動している」と舌を巻いた。
 今季はアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)に出場できず、ナビスコ杯は1次リーグで敗退した。狙えるタイトルが限られ、リーグ戦への集中力が高まった。ストイコビッチ監督は1月の始動時に「リーグ王者を目指す」と宣言した。その言葉が、いよいよ現実味を帯びてきた。

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2010年10月15日のニュース