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市船橋が延長制しインターハイ優勝

[ 2010年8月7日 19:15 ]

 全国高校総体(インターハイ)第11日は7日、沖縄県うるま市などで8競技を行い、サッカー決勝は市船橋(千葉)が1―1で迎えた延長前半に3点を挙げ、4―1で滝川二(兵庫)を破って2年ぶり7度目の優勝を果たした。ソフトテニス男子個人は白井拓巳、能口拓磨(香川・尽誠学園)組が頂点に立った。カヌー女子のカヤックペア(200メートル)は小原亜貴、新岡ひかり組(香川・坂出)が優勝。小原亜は同フォア(200、500メートル)とシングル(500メートル)を合わせて4冠。バレーボール女子は3連覇を狙う東九州龍谷(大分)や選抜大会準優勝の古川学園(宮城)などが2回戦を突破した。

 藤橋が右足を振り抜いた。バーをたたいたボールはゴールライン付近でバウンドしてネットを揺らした。一瞬の静寂の後、大歓声がわき起こった。延長前半6分。サッカーの名門市船橋を7度目の総体制覇に導く勝ち越しゴールだった。
 準決勝は累積警告で出場できなかった藤橋。「前半は(その分を取り戻そうと)力みすぎていた」と石渡監督は振り返った。チームも背番号10に引きずられるように低調な動き。主将の平尾は「自分たちの動きができず焦った」。後半に先制を許したが、同点に追いついてからは豊富な運動量でペースをつかみ、延長前半に3得点した。
 優勝に貢献した司令塔藤橋は1月に左足を手術。3カ月近く練習できなかったが、その間は「チームを客観的に見られた」と問題点を分析。復帰後はミーティングで「こんなんじゃ勝てない」と仲間を鼓舞した。
 強豪の青森山田や選手権を制した山梨学院大付を破っての日本一だが、千葉大会の決勝では流通経大柏に敗れ、第2代表での出場だった。「(千葉で勝ち)選手権に出場するのが目標」(藤橋)と油断は全くない。多くのJリーガーを輩出する名門は早くも次の戦いを見据えている。

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2010年8月7日のニュース