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平山 ラストチャンスへ丸刈りアピール

[ 2010年5月1日 06:00 ]

岡田監督の御前試合で、ラストアピールを狙うFW平山は、頭を丸刈りに

 怪物平山が気合の丸刈りだ!FC東京は1日、アウェーで広島と激突する。先発出場するFW平山相太(24)にとって、W杯メンバー入りに向けた、ラストアピールの舞台。頭を丸めた長身ストライカーは、「FW探し」のため、この試合と神戸―新潟戦を視察する予定の日本代表の岡田武史監督(53)に、その存在を見せつける。

 あまりにも分かりやすい気合の入り方だ。「夏仕様っす。気合?入ってるっす」。広島戦前日、FW平山が、頭をツルツルにそり上げてきた。同僚のMF石川によれば、頭皮の日焼けを懸念していたそうだが、逆転でのW杯メンバー入りにかける思いが、その心配をも上回った。岡田監督が視察に訪れる一戦に向け、覚悟を決めた。

 ツルツルの頭の感覚も研ぎ澄まされた。冬場も丸刈りで通したが、ここまで髪の毛が短いのは今季初。全体練習後、髪の毛のなくなった頭でロングボールに対するヘディング練習を繰り返した。「いろいろ試したかったんで。感覚?いいっすね」。ボールに与える微妙な変化も感じ取り、得意のヘッドも準備万端。運命の一戦に備えた。

 いよいよラストチャンスだ。岡田監督はゴールデンウイークを利用し当落線上のFWを最終チェックする。1日は神戸―新潟戦の後、広島―FC東京戦を視察する予定だ。平山も逆転選出に必要な要素は心得ている。「最近の試合では運動量に物足りなさを感じている。90分間、周囲と連動して動き続けたい」。弱点克服のため、ここ2週間、全体練習後もトレーナーとマンツーマンで居残り練習を続けてきた。

 トレードマークと化した丸刈りには、実はこだわりがある。一時は髪を伸ばしていたが、昨年5月、巨人・小笠原内野手を特集したドキュメンタリー番組を見て、野球に対するストイックな姿勢に触発され、サッカーに打ち込む決意を込め髪を切った。それ以来、丸刈りを貫く。あれから1年、W杯メンバー入りを争うまでに上り詰め、10日の発表を待つ。持ってる星の強さなら誰にも負けない平山が、広島のナイトゲームで気合の丸刈りを輝かせる。

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2010年5月1日のニュース