精彩欠く俊輔　休ませたい、でも…

横浜Ｍ―磐田　後半、途中交代で引き揚げる横浜Ｍ・中村。右は木村監督

　【横浜１―０磐田】横浜の決勝点は中村を経由して生まれた。後半３１分、左サイドから出したパスを坂田がゴール前に放り込み、天野が体に当てて押し込んだ。

　だが、中村が目立った場面はこれぐらい。最近はプレーに精彩を欠いている。左足痛に悩まされており「踏ん張ると痛い」。ワールドカップ（Ｗ杯）があと１カ月ちょっとに迫る中、日本の司令塔の調子が上向かないのは心配だ。
　この日、普段の攻撃的ＭＦから１列下がり、守備的ＭＦとしてプレーしたのも状態が悪い証拠。相手のプレッシャーを軽減させるための策だったが、輝きは放てなかった。木村監督は「休ませることも考えているんだけど…。日本代表に送り出すためには試合勘がね」と苦悩をのぞかせた。
　Ｗ杯の日本代表発表は１０日。実績を見れば選ばれて当然で無理に試合に出てアピールする必要はない。最後に代表から落選した２００２年Ｗ杯のトラウマなのか。「コンディション維持は試合をしながらか」との質問に「うん」とうなずく中村。代表発表まで残り２試合。強行出場が続く。