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エトオ決勝弾!右サイドでよみがえった

[ 2010年3月18日 06:00 ]

<チェルシーVSインテル・ミラノ>後半33分、決勝ゴールを決め、観客にアピールするFWエトオ

 欧州CL決勝トーナメント1回戦第2戦は16日に2試合が行われ、インテル・ミラノが敵地でチェルシーを1―0で破った。カメルーン代表FWサミュエル・エトオ(29)がオランダ代表MFウェスリー・スナイダー(25)のパスで抜け出し、決勝ゴールを決めた。W杯南アフリカ大会の1次リーグで日本と対戦する両国代表の活躍で連勝し、4季ぶりの準々決勝進出を果たした。

 大一番で勝負強さを発揮した。0―0の後半33分、エトオがハーフウエーライン付近のスナイダーからのロングボールに反応。正確なトラップからスピードに乗ったドリブルで中央に持ち込み、相手GKが出てくる瞬間に右足でゴール左隅に叩き込んだ。

 「1人ではチームを変えられない。スナイダーが最高のパスを送ってくれた。ゴールになることだけを願っていた」。W杯ではライバルとなるオランダ代表のアシストに賛辞を贈った。

 復活の一発だった。バルセロナから移籍した昨年7月以降は主力として起用されてきたが、8強止まりだった1月のアフリカ選手権から戻ってからは8試合でノーゴール。FWパンデフの加入で、3試合で先発落ちするなど精彩を欠いていた。だが、この日は通常の2トップから3トップの右サイドに入り、持ち前の瞬発力とスピードで活路を開いた。チェルシー戦を前に「ゴールを決めて試合に勝つ夢も見た」と話していたが、それが現実となった。

 指令塔のスナイダーは決勝アシストだけでなく、後半20分に絶好のパスをFWミリトに送るなど、多数の好機を演出。「われわれが試合を支配し、リスクは負わなかった」と完勝に胸を張った。大舞台になればなるほど本領を発揮するのが一流の証。カメルーンとオランダの主力の活躍は、岡田ジャパンにとってはこの上ない脅威となる。

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2010年3月18日のニュース