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ベッカムW杯帯同も…カペッロ監督が要請

[ 2010年3月17日 06:00 ]

フィンランドの空港に到着したベッカム夫人のビクトリア(左)

 14日のキエーボ戦で左アキレス腱断裂の重傷を負ったACミランのイングランド代表MFデビッド・ベッカム(34)が15日、フィンランドの病院で手術を受けた。手術は50分ほどで終了し成功したが、負傷したアキレス腱は部分的ではなく完全に断裂しており、6~8週間はギプスで固定しなければならない。

 執刀医は「2週間から1カ月は安静が必要。2、3カ月は多大な負担はかけられない。走れるようになるまで4カ月、プレーできるまでにはもう2カ月かかる」と説明。W杯出場の可能性は完全に消えた。状況はベッカム本人にも伝えられた。

 ベッカムは16日から松葉づえを使った歩行訓練を開始し、17日には英国に向かい、その後渡米する予定という。執刀医は「笑顔も見せているし痛みもないようだ。経過は順調」と説明した。また、ベッカムの広報担当者は「腱は完全に修復できた。本人は再びMFとしてプレーできると考えている」と話した。

 英国のブラウン首相はベッカムに見舞状を送り、これまでの功績を称えたという。また、目標を失ったことで引退の可能性も完全には消えないが、周囲からは復帰を望む声が上がっている。イングランド代表のカペッロ監督は「(9月開幕の)欧州選手権(予選)に向けコンディションを整えてほしい」と語った。同監督が代表のサポート役としてW杯に帯同するようベッカムに要請したことも英紙で報じられた。

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2010年3月17日のニュース