チームまとめた碓井主将　本人も驚く鮮烈ミドル

　【山梨学院大付１―０青森山田】鮮やかなミドルシュートで山梨学院大付を初優勝に導いた主将の碓井が仲間から胴上げされ、３度宙を舞った。「最高の日になった」と無邪気な笑顔を見せた。

　前半１１分、左サイドで鈴木のパスを受けた碓井は「前にスペースがあった」と思い切りよく右足を振り抜く。「鳥肌が立った。あんなすごいシュートを打てるとは」と本人も驚く弾道でゴール右上隅に突き刺さった。
　シュート以外でも、Ｊリーグ１部（Ｊ１）Ｇ大阪の遠藤を参考にしたパスさばきで攻撃の起点となった。先月の練習中に発症した腰の痛みを押して今大会全６試合にフル出場し、４得点の活躍だった。
　Ｊ１のＦＣ東京の下部組織に所属していた時、山梨学院大付と練習試合をした際のプレーが認められ、横森監督にスカウトされた。自分と同様に県外出身者が多数を占めるチームを見事にまとめ上げた１８歳は駒大に進学する。「将来的にプロ入りもあれば…。そして指導者にも」と大きな夢を語った。