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青森山田 序盤の失点、最後まで響く

[ 2010年1月11日 19:13 ]

 【青森山田0―1山梨学院大付】頂点に届かなかった悔しさ以上に、力を出し切れなかった無念さが残った。青森山田の攻守の要、2年生の柴崎は「自分たちのサッカーができなかった」。青森県に初の優勝旗を持って帰ることはできなかった。

 主将の椎名が「雰囲気に飲まれた」という前半11分の失点で、歯車が狂った。焦点のひとつだった中盤の攻防で後手に回り、攻撃を組み立てられない。「いつもより自分のところにボールがこなかった」と柴崎。後半、サイドを起点に好機はつくったが、最後まで1点が重くのしかかった。
 雪国のハンディを乗り越え、着実に力をつけてきた。限られた練習環境、時間の中で工夫を凝らした。「雪は砂よりも負荷が高い。足腰を鍛えられるし、雪とうまく付き合いながらやってきた」と黒田監督。15度目の出場で、やっとたどり着いた決勝の舞台だった。
 「青森の歴史を変えたかった」と椎名は話した。柴崎を含めて登録20選手中、8人が1、2年生。「この経験を生かし、この場に帰って来られるよう頑張る」と誓った柴崎らに県勢の悲願は託された。

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2010年1月11日のニュース