×

中山「情熱を燃やし続けることが僕の青春時代」

[ 2009年11月30日 16:01 ]

浦和戦の後半から途中出場し、ヤマザキナビスコ・カップの最年長出場記録を更新した磐田・中山

 42歳になった今季、出場機会は激減した。それでもサッカーへの情熱は衰えない。Jリーグ1部(J1)磐田から戦力外通告を受けたFW中山雅史は「まだ走り続けたい。情熱を燃やし続けることが僕の青春時代」と、現役続行を選択した。

 中山の歩んだ道は、日本サッカーが世界に挑んだ歴史と重なる。1993年、ワールドカップ(W杯)初出場の悲願が寸前で断たれた「ドーハの悲劇」。ベンチで顔を覆いながら倒れ込んだ姿は、いまだに象徴的シーンとしてファンの脳裏に焼き付いている。
 W杯初出場となった98年フランス大会の1次リーグ、ジャマイカ戦では日本の大会初ゴールを記録し、その名を刻んだ。この試合では、ゴール後に右脚を骨折しながらもフル出場した。自国開催の2002年大会では背番号10をつけた。
 「ゴン」の愛称で親しまれ、サッカー人気の拡大にも大きく貢献。Jリーグでは唯一、2度の得点王に輝き、11月28日現在でJ1通算157得点は歴代最多。磐田の黄金期を支え、98年にJリーグで記録した4試合連続ハットトリックはギネスブックに認定された。
 来季はどんな色のユニホームに袖を通すのか。中山は「何年できるかは分からないけど、一年一年が勝負」と言う。既に2部(J2)熊本などが正式に獲得を申し入れており、リーグ戦終了後から争奪戦は激化する。

続きを表示

2009年11月30日のニュース