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5戦ぶり岡ちゃん弾!清水10年ぶり首位だ

[ 2009年10月4日 06:00 ]

<清水・広島>前半44分、ヘッドで今季13ゴール目を決めて喜ぶ清水・岡崎慎司。右は兵働昭弘

 岡崎の復活弾で10年ぶり“奪首”だ。J1第28節の3日、清水はホームで広島と対戦し、1点を追う前半44分に日本代表FW岡崎慎司(23)の5試合ぶりゴールで追いつき1―1で引き分けた。連勝は3で止まったが、リーグ戦13戦不敗。勝ち点を50とし、4日に試合がある鹿島を得失点差で上回り、暫定ながら99年以来10年ぶりとなる首位に浮上した。

【試合結果
J1順位表


 エースが復活を告げるゴールで、オレンジ軍団を首位に導いた。0―1で迎えた前半44分。FW岡崎が、DF太田からの左クロスをファーで待ちかまえて、折り返すようにヘディングシュート。ボールはきれいな弧を描いて、左ポスト上部に当たってゴールネットを揺らした。

 「セオリー通りファーを狙った。ゴールを決められてポジティブになれた。代表へ気持ち良く行ける」と岡崎。8月22日の磐田戦以来5試合ぶりの今季13点目を喜んだ。

 観戦に訪れた日本代表・岡田監督の前でスランプから抜け出した。9月上旬の日本代表オランダ遠征から帰国後、疲労から体調を崩した。「切れがなかった」(長谷川監督)ことに加えて相手のマークも厳しくなり、ここ3試合で放ったシュートはわずか3本。9月23日の練習試合でみけんに裂傷を負い2針縫うなど苦しむ中、前向きに取り組むために取り入れたのが「“絶好調”中畑清作戦」。テレビで元プロ野球選手・中畑清氏の口癖を知った夫人から提案されたもので、調子を聞かれた時にあえて「絶好調」と答えて気持ちを高めるようにした。本当の絶好調に一歩近づき「ゴールが元気の源。絶好調と心の中で思えるようになれば」と笑った。

 後半猛攻をしかけながら勝ち越すことはできなかったが、貴重な勝ち点1を加えて得失点差で鹿島を上回った。首位に立つのは優勝した99年第2ステージ最終戦以来10年ぶりだ。4日に鹿島の試合があるため、長谷川監督は「24時間後にどうなるか分からないが」と言いつつも「最後にトップに立ちたい」とあらためて初Vへ強い決意を示した。「首位に立てば違う立場になる。プレッシャーを感じつつ思いきりやりたい」と自信を取り戻した背番号23が、残り6試合で頂点につながるゴールを重ねる。

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2009年10月4日のニュース