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浦和2発快勝!13試合ぶり完封勝利

[ 2009年9月20日 06:00 ]

<川崎F・浦和>サポーターと勝利を喜び合う浦和イレブン

 【浦和2-0川崎F】J1第26節が行われ、7位の浦和がアウェーで川崎Fに2―0で快勝した。後半22分にMFロブソン・ポンテ(32)の直接FKで先制すると、後半35分にはMF鈴木啓太(28)が今季初得点を記録。相手のお株を奪うカウンターサッカーが機能し、6月27日の神戸戦以来、11試合ぶり、ナビスコ杯を含めると13戦ぶりの完封勝利を収めた。首位の鹿島は横浜に1―2で敗戦。清水は山形に1―0で競り勝ち、暫定2位に浮上した。

 最後までゴールを割らせなかった。赤いサポーターの歓声を浴びる中、山岸が、闘莉王が、阿部が誇らしげに拳を突き上げた。6月27日の神戸戦以来、11試合ぶりの完封劇。7試合ぶりに先発した山岸は「チーム全体として守備の意思統一ができていた。相手は速いので、スペースを与えないことを意識していた。無失点で勝ててうれしい」と胸を張った。
 フィンケ監督はJ屈指の攻撃陣をそろえる川崎Fを警戒。今季続けてきたアクションサッカーではなく、守備を固めて速攻を仕掛けるカウンター重視の戦術を敷いた。理想の形を捨てたなりふりかまわぬ戦い方で、相手の12本を下回る8本のシュートで結果を出した。原口は「相手が強いので練習からスペースを消すことを確認していた」と説明。山田暢は「川崎F戦はカウンターでやられることが多かったが、逆にそれができた」としてやったりの表情だ。
 先制弾は今季初の直接FKによる得点だった。後半22分。ゴール左、約30メートルの位置からポンテが右足で速い弾道のクロスを蹴り込んだ。走り込んだ闘莉王には合わなかったが、闘莉王の動きに惑わされた相手GK川島の反応が遅れ、ボールは直接ゴールに吸い込まれた。後半35分には鈴木が右足で今季初ゴールを挙げて試合を決定づけた。
 順位は7位のままだが、7連敗後の2連勝で勝ち点は40。闘莉王は「この勝利で勘違いしてはいけない。謙虚に戦わないと。下から目線でプレーすることが大事」と厳しい表情を崩さないが、ACL出場権を得る3位以上を射程圏にとらえた。試合後、アウェーに駆け付けたサポーターは、チームがふがいないため08年3月を最後に封印していた「WE ARE REDS」の大合唱を解禁。レッズに復調の兆しが見えてきた。

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2009年9月20日のニュース