前田１３ゴール目！単独キング弾！

＜磐田・京都＞後半ロスタイム、西のゴールをアシストした磐田ＦＷ前田遼一（右）

　【磐田３－０京都】磐田のエースＦＷ前田が、ここぞのチャンスでどん欲にゴールをねじ込んだ。後半１０分、駒野の強烈なミドルシュートを相手ＧＫがはじいたところに素早く反応。左ひざを内側に少しひねってボールの勢いを止め、そのまま左足でゴールを決めた。

　「それまで簡単なシュートを外していたので。駒野のおかげです」。今季、前田が得点したホームゲームはこれで６戦全勝。チームの連敗も３で止め、エースは胸をなで下ろした。また、今季の通算ゴール数を１３に伸ばし、得点王争いで並んでいた岡崎（清水）、石川（ＦＣ東京）、ジュニーニョ（川崎Ｆ）を突き放して、自身初の単独トップに立った。

　日本代表のオランダ遠征で１年２カ月ぶりに代表招集された前田は、９日のガーナ戦に先発出場。得点こそなかったが、前線で精力的に動き回り、岡田監督や司令塔の中村から高く評価された。そのガーナ戦では大量４得点を挙げた日本代表だが、決定力不足が課題である現状は変わらない。来年６月のＷ杯南アフリカ大会でメンバー入りするためにも、Ｊリーグで得点を重ねることが何よりのアピールとなる。

　日本人得点王は０２年磐田時代の高原以来、生まれていない。「得点王はあまり気にしないけど、たくさん動いて点に絡みたい」。攻守で９０分間走り続ける岡田ジャパンのスタイルを貫きつつ、前田が７年ぶりのタイトルへと突き進む。