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マンC 151億円パワーで4強崩す!

[ 2009年8月15日 06:00 ]

 イングランドのプレミアリーグが15日に開幕する。注目は大型補強を敢行したマンチェスター・シティー。昨季10位ながらアルゼンチン代表FWテベスら6選手の獲得に費やした移籍金総額は9550万ポンド(約151億円)で断然のリーグトップ。リーグ初の4連覇を狙うマンチェスター・ユナイテッドを筆頭とした4強態勢打破に挑む。

 移籍市場での存在感は群を抜く。これまでにマンチェスターCが費やした総額151億円はプレミア2位の補強費を投じたリバプールの3700万ポンド(約58億円)を大きく引き離す。前線から中盤、最終ラインまで軸となるべき選手を補強。4強と肩を並べるにふさわしい顔ぶれがそろった。
 「補強には大変満足している。期待に応えるため十分な戦力が整った」
 15日にブラックバーンとの開幕戦を控えたヒューズ監督が力を込めた。
 マンチェスターUが引き留めに失敗したアルゼンチン代表FWテベスには大幅な年俸増を提示して契約し、アーセナルからトーゴ代表FWアデバヨール、コートジボワール代表DFトゥーレを獲得。アストンビラのイングランド代表MFバリーも加えた。獲得した6選手はリーグへの適応が必要ない国内クラブからで、ライバルの戦力減にもつながる一石二鳥の補強。世界的な景気後退で各クラブが苦しいやり繰りを迫られる中、1年前にチームを買収したUAEの投資開発企業ADUG社の資金力を存分に生かしている。
 金満補強には批判もあるが、トゥーレは「フットボールはビジネスだ。強豪を破るには大金が必要」と話し、アデバヨールも「10ポンドの給料が30ポンドになって断るか?」と訴えた。最後のリーグ制覇は67~68年シーズンという古豪だが、マンスール・オーナーは「投資はすべて栄光をつかむため。常勝チームに育てたい」と鼻息も荒い。過去4年は4強による上位独占が続いたが、世界最強リーグで異変の予感が漂ってきた。

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2009年8月15日のニュース