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憲剛が導いた!J選抜リベンジの4発快勝

[ 2009年8月9日 06:00 ]

<Kリーグ選抜・Jリーグ選抜>後半27分、3点目を決め、喜ぶJリーグ選抜・中村憲剛(右)

 日韓のプロリーグ選抜が対戦するオールスター戦、JOMO杯が8日、韓国・仁川W杯競技場で行われ、Jリーグ選抜が4―1で快勝した。J選抜は日本代表MF中村憲剛(28)が前半14分にFWマルキーニョス(33)の先制ゴールをアシストし、後半27分にはダメ押しのゴール。1ゴール1アシストの活躍で快勝の立役者となった。最優秀選手賞はJ選抜の李正秀(京都)、敢闘賞はK選抜の崔成国(光州)が受賞した。

【試合結果


 日本代表のトップ下が“Jリーグ代表”でも輝いた。前半14分、中村憲は相手と競り合いながらドリブルで持ち込み、絶妙なスルーパスを通してマルキーニョスの先制ゴールをアシスト。2―0で迎えた後半27分にはDFラインの裏へ抜け出して野沢のロングパスを受け、右足でダメ押しゴールを叩き込んだ。

 「アシスト?ドリブルしながら前線の2人にどっちにも出せる場面だったけど、決めてくれたマルキーニョスに感謝です。得点?自分が取れたんでラッキーでした」

 遠藤、小笠原、明神と新旧の日本代表が並ぶ豪華な中盤で貫禄のプレーを見せつけた。右の攻撃的MFで先発したが、ボランチに下がるなどポジションチェンジを繰り返してKリーグ選抜を翻ろう。「やっていて楽しかった。みんなボランチができるから、ポジションをとればボールが出てきた」。自由自在に動き回り、決定力のあるブラジル人FW2人へ積極的に縦パスを送って攻撃を組み立てた。

 「憲剛?(中盤なら)どこでもできるけど、攻撃的な方が合っているかもしれない」。試合を視察した岡田監督も褒め称えたように、今やパスだけでなく得点への意識も高い。日本代表では4―2―3―1のトップ下で先発に定着し、川崎Fでも今季から攻撃的MFでプレー。「トップ下?攻撃に絡めるから、やっていて楽しい。ただ後ろでリズムをつくりながら飛び出すのが持ち味なんで。(代表でもこのチームでも)自由にやらせてもらっている」と中村憲は笑顔を見せた。

 オリヴェイラ監督が「小笠原、遠藤、憲剛、闘莉王の4人が日本でトップの選手」と絶賛する存在。MVPには李正秀が選ばれ「僕はそういう柄じゃないんで」と笑った中村だが、岡田ジャパンでも主役になるのは間違いない。

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2009年8月9日のニュース