早くも俊輔効果？ソシオ５０００人増加

　エスパニョールのソシオ（クラブ会員）がＭＦ中村俊輔（３１）加入の影響で大幅に増えていることが判明した。昨季は約３万人だったが、リーグ開幕まで１カ月半以上前の１２日時点で３万５０００人に到達。会員数は順調に伸び続けており、クラブは今季の成績次第で５万人超えも可能と見込んでいる。シャビ・アンドレウ広報部長は「新スタジアムが完成した影響もあるが、中村の加入も大きな要因になっている。今までこんなに注目される選手はいなかったから」と説明した。

　全世界に約１４万人いるバルセロナの会員数には遠く及ばないが、中村加入の効果が早くも数字に表れた形だ。収容５万５０００人のモンジュイックを本拠地とした昨季は空席の目立つ試合も多かったが、新スタジアムのコルネジャ・エルプラットの収容は４万人で、アンドレウ広報部長は「今季は集客も期待できる」と力を込めた。

　中村はこの日は静養に充て、１３日の入団会見と初練習に備えた。ピッチ外で大きな存在感を示してきたレフティーが、いよいよエスパニョールに合流する。（バルセロナ・木本　新也）