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負傷・川口の分も…中沢主将、壁になる!

[ 2009年1月28日 06:00 ]

マナマナショナルスタジアムで肖像画を背に練習する中沢佑二

 日本代表は28日、バーレーン国立競技場で行われるアジア杯最終予選バーレーン戦に臨む。DF中沢佑二(30=横浜)は主将として昨年10月15日のW杯最終予選のウズベキスタン戦以来、4試合ぶりに出場する。この試合で歴代単独4位の国際Aマッチ83試合目を迎えるチームリーダーは、負傷欠場となるGK川口能活(33)の無念を背負い、代役GK川島永嗣(25)を援護する覚悟だ。

【日本代表メンバー
アジア杯最終予選


 決戦を目前に控えた中沢は、言葉の端々にリーダーとしての自覚をのぞかせた。GK川口不在のこの試合では、岡田ジャパン9試合目の主将を務めることが確実。28日の公式練習では冒頭の15分間で、1人黙々とランニングでピッチの状態を確かめた。自身にとっては09年公式戦初戦となる一戦に向けが「コンディションが悪い中でも体を動かさないと。本番では自分の出せるパフォーマンスを全部出したい」と闘志をむき出しにした。
 25日の練習中にチーム最年長のGK川口が右ふくらはぎを肉離れし、全治4~6週間で2月11日のオーストラリア戦も絶望となった。「能活さん(川口)のケガは痛い」と嘆いた中沢だったが、「でも、だからダメというのではいけない」と川口の分までチームを引っ張る覚悟を示した。
 川口の代役を務める川島は岡田ジャパンでの出場経験がわずか2試合だけに、いかに平常心でプレーできるかもポイントとなる。GKの目の前で相手攻撃陣としのぎを削る中沢は、川島に負担をかけないよう頼もしい防波堤として立ちはだかる覚悟も決めている。
 リーダーとして練習では常に先頭に立ってチームをけん引。岡田監督が掲げる「W杯4位」の目標についても「世間は信じていないかもしれないけど、自分は信じている」とし「チーム全員を巻き込んで、ベスト4に行くんだという空気にするのが僕らの役目でもある」と言い切った。だからこそ結果を追い求める。
 国際Aマッチ出場82試合はMF中村俊輔、DF三都主と並んで歴代4位。バーレーン戦の出場で単独4位に浮上する。「良いスタートを切りたい」。中沢が持ち前の統率力と闘争心で日本代表を勝利へと導く。

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2009年1月28日のニュース