×

川崎F来季は関塚監督!体調万全で復帰

[ 2008年12月2日 06:00 ]

10月の日本代表合宿を視察し、岡田武史監督(右)と談笑する川崎Fの関塚隆前監督

 川崎Fの来季監督に、前監督の関塚隆氏(48)が復帰することが1日、分かった。今年4月に体調不良のため辞任したが、健康状態が回復。コーチから昇格した高畠勉監督(40)は来季はヘッドコーチとなり、関塚氏に引き継ぐためにも6日の最終節・東京V戦で優勝とACL出場権獲得(3位以内)を目指す。また、元日本代表FW我那覇和樹(28)が戦力外通告を受けたことも分かった。

 川崎Fを優勝争いする強豪に育て上げた関塚前監督が、来年からピッチに戻ってくる。関係者によると1カ月前にオファーを出し、先月末に正式に了承を得たという。高畠監督はクラブ側との話し合いの結果、「関塚さんの下でなら喜んでやりたい」とヘッドコーチとしてサポートすることで快諾した。

 関塚氏はめまいや不整脈などの症状を訴え、体調回復を優先させるためシーズン序盤の4月に無念の辞任。病院や自宅で静養を続けていたが、復帰へ向けてランニングなどで徐々に体力を強化。健康状態が回復した夏にはイングランドへ勉強に出掛け、テレビ解説や日本代表の練習見学などで見聞を深めてきた。川崎Fの試合もたびたび観戦に訪れており、「体は大丈夫。現場に戻って監督がしたいという気持ちはある」と話していた。

 関塚氏の辞任後は高畠コーチが監督に昇格。関塚氏がつくってきた形を、選手と積極的に対話することでさらに進化させ「全員攻撃、全員守備」の意識を徹底した。現在は首位・鹿島と勝ち点3差の3位で優勝と来季ACL出場を狙える位置。J1昇格から優勝争い、ACL出場と川崎Fを強くしてきた名コンビは来年再結成し、若手育成を含めたチームの底上げにも力を入れる。

 関塚氏復帰はオフ明けのこの日、練習前のミーティングで選手にも伝えられた。6日のアウェー・東京V戦は今季最終戦。優勝するには大量得点で勝った上に、鹿島と名古屋の敗戦が必要だが、MF中村は「とにかくやるべきことをやって勝ちたい」と気合十分。来季につなげるためにも勝利を誓っていた。

続きを表示

2008年12月2日のニュース