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「更迭ない」犬飼会長が岡田監督擁護

[ 2008年10月17日 06:00 ]

ウズベキスタン戦でドローに終わったが、犬飼会長(右)は岡田監督への全面支援を明言

 日本サッカー協会の犬飼基昭会長(66)が16日、強気のコメントで岡田ジャパンを擁護した。日本代表は15日のW杯アジア最終予選ホーム・ウズベキスタン戦でまさかの引き分けに終わったが、同会長は岡田武史監督(52)の去就に関して「交代はない」と明言。11月19日のアウェー・カタール戦で負けるようなら進退問題が浮上するのは必至だが、岡田ジャパンの奮起に期待をかけた。

【W杯アジア最終予選A組


 勝利しか許されない状況で引き分けた岡田ジャパンだが、犬飼会長は目先の結果にはこだわっていなかった。この日、NACK5「FUN!FUN!SOCCER!!」の収録を終えると「信頼?それは絶対。あとは(岡田監督を)信じて、日本らしいサッカーで予選を勝ち抜いてもらうしかない」と言い切った。W杯出場権獲得が厳しい状況に陥った時のことを聞かれても「このまま行く。監督交代?ない」と岡田監督にすべてを託す強気のコメントを口にした。

 協会のトップが“心中覚悟”とも取れる発言を口にしたのは、もちろん岡田ジャパンを鼓舞する意味も含まれている。犬飼会長はW杯予選の経験がある巻、佐藤を外して若手の岡崎、興梠を起用した不可解な采配についても「コンディションを見て、あれがベストメンバーということ」と擁護。ウズベキスタン戦の直後に岡田監督と会談し、「期待している」と話したことも明かした。

 だが、岡田監督が置かれている状況は楽観視できるものではない。いくら犬飼会長が全面支援しても、カタールに敗れて自動的に出場権を得られるA組2位以内から3位以下に後退すれば、協会と岡田監督が批判の矢面に立つのは必至だ。ウズベキスタン戦だけでなく9日のUAE戦でも決定力不足を露呈するなど、課題は解消されていない。協会トップの言葉が翻らないようにするには、岡田ジャパンは結果を出し続けるしかない。

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2008年10月17日のニュース