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岡ちゃん 遠藤を第2の司令塔に指名!

[ 2008年10月13日 06:00 ]

巻にパスをだす遠藤(右)

 日本代表の岡田武史監督(52)が、MF遠藤保仁(28)を“隠れ司令塔”に指名した。日本代表は12日、W杯アジア最終予選ウズベキスタン戦(15日、埼スタ)に向けて都内で練習を行った。非公開で行われた紅白戦では、MF遠藤が主力組のボランチでプレー。司令塔・中村俊輔(30)を後方支援する第2の司令塔として、遠藤がウズベキスタン守備陣を翻ろうする役割を担うことになる。

【日本代表メンバー
日本代表レプリカジャージ


 岡田のカーテンの向こう側で、遠藤が輝きを放っていた。関係者によると、遠藤は主力組のボランチでプレー。長谷部とともに中盤の底に入り、攻撃の起点となったという。長谷部とのコンビについて遠藤は「ずっと一緒にやっているんで全く違和感なくやれると思う」と話し、15日のウズベキスタン戦には万全の状態で臨めることを強調した。
 これまでも岡田監督は遠藤を不動のボランチとして起用してきたが、ホームで戦うウズベキスタン戦に向け、新たに“隠れ司令塔”としての役割を遠藤に委ねる方針を固めた。実は9日のUAE戦で、ボールが司令塔・中村に集中し過ぎてしまう弊害が浮き彫りとなっていた。必然的にウズベキスタン戦では厳しいマークがより中村に集中することになる。そのため、岡田監督は攻撃のもう一つの起点としてパスを前線に供給し、中村の負担を軽減する存在にかねて「代表の中心」として信頼している遠藤を指名した。
 通常はボランチとして守備面もカバーしている遠藤だが、今回はホームということもあり、より攻撃面に比重を置くのは間違いない。6月2日のオマーン戦で、岡田監督は遠藤起用について「ビルドアップのところでDFからパスを受けて、つなげられる選手がどうしても欲しい」ことを理由に挙げていたが、このつなぐ能力を攻撃的に戦うウズベキスタン戦で存分に発揮させることになる。
 ダブルボランチの左を担う遠藤が積極的に攻め上がれば、左サイドのFW大久保もゴール前に攻め込みやすくなる。中村とのサイドチェンジなど攻撃のバリエーションは多彩となるだけに、かかる期待は大きい。遠藤も「前回のバーレーン戦の時のようにドシッと足をつけてやればいい」と気合十分。中村と遠藤が対角線でダブル司令塔を形成し、ウズベキスタン守備陣を切り刻む。

 ≪岡ちゃん ウズベク警戒≫岡田監督は11日に行われた韓国―ウズベキスタン戦のビデオを早速チェック。当面の敵は0―3と大敗したが「後半は選手が代わったし、キーマンのジェパロフは出ていない。開始直後の失点以外は、あまりやられていなかったし、そこそこやれると考えている」と警戒感を緩めることはなかった。前日に森島が離脱したが、FWが6人残ったことには「前のポジションはどこでもできると考えて選んだ」と説明。その6人とMF香川には前日同様、ペナルティーエリア内でのシュート練習を課していた。

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2008年10月13日のニュース