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フランスドロー!ドメネク監督崖っ縁…

[ 2008年10月13日 06:00 ]

<ルーマニア・フランス>引き分けに終わり続投が微妙になったフランス代表のドメネク監督

 2010年W杯南アフリカ大会欧州予選が11日に各地で行われ、7組では06年ドイツ大会準優勝のフランスが敵地でルーマニアと引き分け、レイモン・ドメネク監督(56)が進退問題で崖っ縁に追い込まれた。2点のビハインドを追いついたが、白星を逃して続投へのノルマを達成できなかった。6月の欧州選手権を制した5組のスペイン、6組のイングランドはそれぞれ3連勝を飾った。

【W杯欧州予選7組


 敵地で2点差を追いついて終盤も猛攻。逆転勝ちの予感さえ漂わせたフランスだが、最後は1点が遠かった。年内最後のW杯予選を終えて1勝1分け1敗の勝ち点4。ドメネク監督は欧州選手権1次リーグ敗退を受け、W杯予選3戦で勝ち点5のノルマを課されたと報じられたが、試合同様あと1点の壁は厚かった。
 「チーム全体を祝福したい。彼らが見せた反撃は素晴らしかった」
 絶体絶命の状況に追い込まれた指揮官だが、前向きに振り返った。試合前のアップ中に長期離脱から復帰予定だったMFビエラが負傷。中盤を支える主将離脱に加え、アビダルとブムソンの両センターバックはギャラス負傷を受けた急造コンビだった。前半17分に2人の連係ミスから先制を許すと、11分後にも課題のセットプレーで失点。最悪の立ち上がりだった。
 それでも前半38分にMFリベリが反撃の口火を切るゴール。指揮官は直後のFWベンゼマ投入で前線の手駒を増やして修正を図った。後半24分にはMFグルキュフが代表初得点となる豪快な同点ミドル弾。流れを取り戻した指揮官は「チームには大きな未来がある」と訴えた。しかし、フランス協会のエスカレット会長は「ケガ人続出の悪運を振り払ったが、あくまでも引き分けだった」と指摘。15日の評議会で指揮官の去就に関する結論を下す方針を示した。
 「自分たちのためだけでなく、彼のためにも戦った」と続投を訴えたリベリ。しかし、欧州選手権敗退直後のインタビューで婚約者に求婚するなど、問題行動で物議を醸してきた指揮官解任を求める世論が強いのも事実。去就会議前日の14日に控える親善試合チュニジア戦が最後のタクトとなる可能性は否定できない。

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2008年10月13日のニュース