×

奇策“闘莉王1トップ”実らずドロー

[ 2008年10月2日 06:00 ]

<浦和・京都>試合終了間際、シュートを放った浦和・闘莉王だが、わずかに外れる

 【浦和2―2京都】おきて破りの奇襲も、初のアベック弾も勝利に届かなかった。浦和は京都と2―2で引き分けた。駒場がどよめいたのは後半33分。エース高原に代えてDFの闘莉王が1トップとして投入された。同41分、胸トラップ後の豪快な右ボレーはゴールバーを直撃。同42分の左足シュートはわずかに右。好機をつくるも、勝利の女神に嫌われた。

 「オレが決めていれば勝てた。責任を感じる。ケガ?ピッチに立てば言い訳はできない」。試合後の闘莉王は気丈に努めたが、痛めている右ひざの状態は深刻だった。痛み止め注射を施して出場した前節の名古屋戦後、内出血の範囲が広がり歩くのも苦労した。「90分は無理」とエンゲルス監督。出場時間を10分に定めた上の策だった。

 アベック弾も水泡と化した。前半40分、エジミウソンが2戦連発のヘッド弾でJ通算得点を元浦和のエメルソンに並ぶ71点とした。同42分には高原がポンテの右クロスを押し込み、2分間で初の「タカ・エジ」そろい踏み。だが、その後の好機を生かせず途中交代。高原は「監督が決めること」と肩を落とした。聖地での一戦を飾れず、首位鹿島の背中は遠のいた。

続きを表示

2008年10月2日のニュース