×

見せ場なし俊輔に激辛「0点」評価も

[ 2008年10月2日 06:00 ]

<ビジャレアル・セルティック>ビジャレアルのMFエグレンの厳しいマークにあう中村

 欧州チャンピオンズリーグは30日、1次リーグ第2戦の8試合を行い、E組のセルティックはアウェーでビジャレアルに0―1で敗れた。守備重視の布陣を敷いたことで、MF中村俊輔(30)は、3月4日の昨季欧州CL決勝トーナメント1回戦のバルセロナ戦以来、約7カ月ぶりにトップ下で先発したが、見せ場をつくれずに後半29分に交代した。チームは1分け1敗となり、3季連続の決勝トーナメント進出へ早くも黄信号がともった。

 約7カ月ぶりにトップ下に入った中村だが、左足が輝きを放つことはなかった。1トップのサマラスにボールが収まらなかったことで前を向く機会が少なく、守備に人数を割いた味方のサポートもなし。圧倒的にボールを支配され、敵陣深くで直接FKを奪うことすらできなかった。

 守備の負担が多く、運動量が落ちた後半29分に交代。欧州CLのアウェー戦績は1分け15敗となり「相手は予想通りの強さだった。もっとボールをキープしないといけなかった」と唇をかんだ。

 一夜明けた1日付のスペイン各紙は、中村を厳しく評価。3点満点でマルカは1点、アスは0点と採点した。スコットランド紙サンには元セルティック監督のマクニール氏が登場し「中村は試合に何の影響も与えなかった」と切り捨てた。チーム力の差が歴然だっただけに、中村に敗戦の責任を負わせるのは酷だが、過去2季の欧州CLで活躍し期待が大きかった分だけ批判が集中した。

 1分け1敗となり、3季連続の1次リーグ突破は厳しくなった。残りは格上のマンチェスターU戦2試合とホーム・ビジャレアル戦、アウェー・オールボーBK戦の4試合。3勝3敗で決勝トーナメントに進出した過去2季以上の勝ち点を稼ぐためには、単純計算で2勝2分け以上の成績が必要だ。それでも中村は「純粋に楽しかった。相手のプレーは個人的に参考になった。あきらめないで頑張る」と前を向いた。世界最高峰の舞台で最後まで全力を尽くす。

続きを表示

2008年10月2日のニュース