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日本戦完敗で決断…オマーン監督解任

[ 2008年6月6日 06:00 ]

オマーン・リバス監督

 サッカーのワールドカップ(W杯)アジア3次予選第4戦で日本代表と対戦するオマーン代表がウルグアイ人のリバス監督を解任した。

 ホームでの日本戦を目前に控え、オマーンのフリオ・リバス監督(51)が解任されるという衝撃のニュースが舞い込んだ。5日の地元紙アルシャビーバによると、オマーン協会が4日に緊急理事会を開いてリバス監督を解任し、アハド・アザニ氏に暫定で残り3試合の指揮を執らせることを決めた。現在、3試合を終え勝ち点3のオマーンは、7日のホーム日本戦で再び負ければ最終予選進出は絶望的。協会幹部は「日本で0―3の敗戦に失望しており決断した」と話し、2日の日本戦で完敗したことが決定的な理由となった。
 中東での監督経験がなかったウルグアイ人のリバス監督は今年から就任し、2月6日の3次予選初戦バーレーン戦でいきなり敗れた。そして2日の日本戦で完敗すると、オマーン協会にファンから抗議電話が殺到。リバス監督は試合後「レギュラー5人がいなかったのは痛手」と出場停止3選手を含む主力の半分が不在だったことを嘆いたが、協会関係者は「負け方がひどい。もっとできたのでは、という意見があった」と説明した。
 04年のW杯1次予選では中東の魔術師ミラン・マチャラ氏(現バーレーン監督)が監督を務め、日本を苦しめるなど着実にレベルアップしていたが、その後、協会の内紛などもあって、マチャラ監督以降は今回で実に5回目の監督交代劇。06年にユリチッチ監督が更迭された際にも暫定で監督を務めたアザニ新監督は、試合前日の6日から合流予定で、5日は指揮官不在のまま非公開練習を行った。DFガイラニは「新しい監督は前もやっているし、オマーンのシステムもよく理解している。問題ない」と話したが、ドタバタ感は否めない。日本にとっては追い風になりそうだ。

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2008年6月6日のニュース