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大乱戦!“マラドーナの娘”彼氏も2発!

[ 2008年4月8日 06:00 ]

<Aマドリード・アルメリア>2ゴールの活躍を見せたアグエロ

 【Aマドリード6―3アルメリア】リーガ・エスパニョーラ第31節の8試合が6日に行われ、アトレチコ・マドリードが乱戦となったホームのアルメリア戦を6―3で制した。開始5分で2点をリードしながら拙守で2度追いつかれたが、取られても取り返す攻撃サッカーで後半にアルゼンチン代表FWセルヒオ・アグエロ(19)が2得点。欧州CL出場権が懸かる4位争いで貴重な勝ち点3を挙げた。

 前半5分で2―0。しかも相手は退場で1人少ない。楽勝してもおかしくない展開だった。それでもアトレチコのホームでは何かが起こる。守備のスキを突かれて10分余りで追いつかれ、同33分に勝ち越したと思ったら3分後にまた失点。直後に相手が2人目の退場者を出すと3点を追加して押し切ったものの、DFペレアは「今季のわれわれは勝つために苦労しすぎる傾向がある」と苦笑した。
 地元紙が「クレージー」と伝えた乱戦。舞台のビセンテ・カルデロンでは今季16戦で40得点23失点が記録され、的味方合わせて63ゴールは攻撃的と言われるスペインリーグでも最多で、1試合平均では3・94にのぼる。熱狂的ファンに押されて攻撃参加したサイドバックが裏を取られて失点することは日常茶飯事だが、リスクを負ってもとにかく攻める。足を運べばほぼ4ゴールを楽しめる?計算だ。失点増はチームにとってうれしくないが、セレソ会長は「ホームでゴールラッシュを見られるのは素晴らしい。10点取られても11点取り返せる。失点は苦痛ではない」と強調。チームづくりにも反映する。
 昨オフにエースFWフェルナンド・トーレスをリバプールに放出。移籍金3600万ユーロ(約58億円)を手にすると、大半をフォルラン、シモンら攻撃的な選手の補強に使った。おかげで守備陣は駒不足だが、攻撃は幅が広がり、この日はポルトガル代表MFシモンが得意のFKとドリブル突破から2得点。加入2年目のアグエロも急成長した。アグエロはマラドーナ氏の次女ジャンニーニさんと交際していることから“マラドーナ2世”と騒がれているが、ピッチ内では落ち着きを増したプレーで既に昨季の6得点を上回る14得点。攻撃の軸となり「CL出場権を争う中での勝利は重要」と白星に笑顔を見せた。
 勝ち点で並んでいたサンタンデルを突き放し「3失点はしたが、CL出場権の獲得には一歩近づいた」とアギーレ監督。失点を重ねても、とにかく前向き。アトレチコの挑戦はさらに続く。

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2008年4月8日のニュース