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【竹下佳江の目】東京五輪へ…日本の生命線“緻密な戦術”を磨け

[ 2016年8月18日 08:40 ]

米国に敗れた日本

リオデジャネイロ五輪・バレーボール女子準々決勝

 3セットとも日本が流れをつかんだ時間帯はありました。しかし、米国は慌てなかった。スパイクだけでなくディグもサーブも素晴らしかった。付け入る隙がなかった、と感じました。

 日本も決勝Tに入って切り替えた雰囲気はありました。使えていなかったミドルブロッカー(センター)を使ったのもその一つ。しかし、決勝T初戦で世界1位と激突した、つまり1次Lのつまずきが最終結果に直結してしまった、というのが正直な感想です。

 ロンドン後にメンバーがほとんど入れ替わる中、奮闘した木村主将には「お疲れさま」と声を掛けてあげたいです。その木村の背中を見てきた若手、代表入りできなかった中では古賀紗理那らが東京の主力です。五輪に向け仕上げる世界の強さを感じたことを力に変えてほしいと思います。

 次のチームづくりはすぐに着手すべきです。日本の生命線は緻密な戦術を練って、磨いていくこと。ある程度、東京の主力をピックアップして、時間をかけてチームと「これが日本」という戦いをつくり上げていく必要があると思います。 (元全日本女子主将)

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