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真鍋監督退任へ 後任は中田久美氏有力 協会「11月中には決めたい」

[ 2016年8月18日 07:11 ]

優勝を決め、胴上げされる久光製薬・中田久美監督

リオデジャネイロ五輪・バレーボール女子準々決勝

 バレーボール女子日本代表の真鍋政義監督(52)が、リオデジャネイロ五輪を最後に退任することが濃厚となった。09年に就任し、12年ロンドン五輪ではチームを28年ぶりの銅メダル獲得に導いたが、2度目の五輪となった今大会は目標のメダルに届かず、準々決勝で敗退。五輪終了後、日本バレーボール協会は五輪の結果の検証作業を行うが、今大会を「このチームの集大成」と話していた真鍋監督だけに、検証結果に関係なく退任するとみられる。

 すでに協会幹部も次期監督候補について「11月中には決めたい」と話すなど、新体制への移行準備は着々。そうした中で有力後任候補として名前が浮上したのがVプレミアリーグ・久光製薬を指揮する中田久美氏(50)だ。

 中田氏は現役時代、セッターとして84年ロサンゼルスから3度の五輪に出場。コーチ業を経て、12年に久光製薬の監督に就任すると、数々のタイトルを獲得。対話を重視した指導で、チームをまとめる力は抜群だ。自立した選手の育成にも定評があり、リオ五輪代表には長岡望悠、石井優希らを送り込んだ。

 近年は吉原知子氏(JT)、多治見麻子氏(トヨタ車体)、竹下佳江氏(ヴィクトリーナ姫路)ら元日本代表メンバーが指導者に転身。中田氏はその女性監督の先駆者で、五輪で指揮を執ることになれば女性としては初になる。「東洋の魔女」の64年に続いて金メダルを狙う20年の東京五輪。女性指揮官の手腕で、お家芸復活を目指す。

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