錦織　五輪後初の試合前に会見「必ず今後大きな力になる」

ウエスタン・アンド・サザン・オープンを前に記者会見する錦織圭

リオデジャネイロ五輪テニス・男子

　リオデジャネイロ五輪テニスの男子シングルスで銅メダルを獲得した錦織圭（日清食品）は１６日、五輪後初の試合となるウエスタン・アンド・サザン・オープンを前に米・シンシナティで記者会見し、テニスの日本勢として９６年ぶりのメダルに「（ツアーの）個人戦とは違った重みだったり、反響の大きさだったり、たくさんのものを感じながら五輪を過ごした。ああいう経験はあの場でしかできなかったと思うし、必ず今後大きな力になってくる」と語った。

　１５日にシンシナティ入りし、会見前には約１時間の練習をこなした。今大会は３年ぶりの出場で第５シード。ツアーで格が高いマスターズ初制覇の期待も懸かるが、一方で２週後に４大大会最終戦の全米オープン（ニューヨーク）を控えている。「全米オープンにピークを持っていきたい。一番はケガをしないこと。ケアをしながらプレーしていくことになる」と慎重な姿勢ものぞかせた。

　◆デルポトロ出場　米国テニス協会は１６日、リオ五輪の男子シングルスで銀メダルを獲得した、フアンマルティン・デルポトロ（アルゼンチン）が、２９日に開幕する全米オープンに、主催者推薦で出場すると発表した。世界ランキング１４１位のため出場資格を満たしていなかった。デルポトロは、０９年の全米オープンを２０歳で制したが、故障続きで３年ぶりの出場となる。